【セミナー】インクルーシブ教育とテクノロジー: インドネシアの視点と実践」を開催しました
日時
2024年10月30日(水) 10:00〜12:00
場所
ミライクリエ1F 多目的ホール (広島大学 東広島キャンパス)
参加者
40名
主催
ウェルビーイング推進室
実施目的と概要
AI とテクノロジーを活用して障害のある人々への教育の提供・保障を強化することに焦点を当て、インクルーシブ教育における革新的なアプローチと進歩に関する洞察を深める。
レポート
本セミナーには、インドネシアから来日した5名が登壇した。マラン州立大学のアフサン・ロマドロン・ジュナイディ氏は、インクルーシブなサービスの提供を目的に、学生の目の状態をあらかじめ登録してある画像と照らして分析し、障害がある学生を識する、Efficient Net CNNという手法のAIを搭載した試験的な技術を紹介した。続いて、エディヤント氏は、物理学の自主学習をサポートするために、複雑な科学記号を触覚で解釈するための特殊な3×3点字システムについて、ユダルタ大学のルクマン・ハキム氏が、ランダムフォレストというアルゴリズムを使用しインドネシア手話(BISINDO)を90%以上の精度で音声翻訳することで聴覚障害者のコミュニケーションを向上させるAIモデルについて発表した。また、タタ・ガディン氏は、インクルーシブ高等教育の促進におけるヒュータゴジー(学習者が自立して学ぶ「自己調整型学習」)とサイバーゴジー(テクノロジーを活用した学び)について説明し、これらの枠組みでの研究が限られていることを指摘しました。スリ・サクティアニ氏は、インドネシアの初等教育におけるインクルーシブ・アプローチを共有し、イスラムの価値観と統合された個別計画と社会情動的スキルについて述た。その後、広島大学ダイバーシティ&インクルージョン推進機構の川合紀宗教授を交えた質疑応答が行われ、熱心な意見交換がなされた。最後に川合教授の閉会の辞でセミナーは終了した。