広島大学
ダイバーシティ&インクルージョン推進機構
The Institute for Diversity & Inclusion, Hiroshima University

文部科学省科学技術人材育成費補助事業
令和5年ダイバーシティ 研究環境実現イニシアティブ(調査分析)

広島大学・島根大学共同事業
令和5年度~6年度

「地方大学における理工系の女性研究者が
働きやすく働き甲斐のある
研究環境づくりのための
調査分析」

本事業では、広島大学を代表機関、島根大学を共同実施機関として両大学が従来から取り組んできた「女性研究者活動支援」という課題について調査分析を行っています。以下にその活動概要を紹介します。

本事業の目的

海外の大学及び研究機関における優れた取組について、多様性(Diversity)、公平さ(Equity)、包摂性(Inclusion)を重視した研究環境づくりの現状と課題を調査分析します。これらの取組が日本で実装可能かどうかを検討の上、「地方大学における理工系女性研究者が働きやすく働きがいのある研究環境づくりのための政策提言書(仮)を策定します。

調査分析タスクフォース

広島大学と島根大学では、全学的な実施協力体制の下、ダイバーシティ関連の専門性と経験を有する教職員からなる「調査分析タスクフォース」を組織しました。

調査分析の概要

調査の視点

本事業では、以下の視点からデータ収集・分析を行います。

重点調査項目

  1. 優秀な女性研究者を採用するための公募方法や雇用条件(多様性)
  2. 採用や昇進時における公正さ重視の評価方法(公正さ)
  3. 女性研究者の孤立化防止対策(包摂性)

横断的イッシュー
(重点調査項目を横串に分析)

  1. 地域の自治体、教育・研究機関、民間企業、メディア等との連携と成果発信
  2. 誰の、どのような無意識の偏見に対して、どう対応しているか
  3. AIをはじめDXの導入と活用

調査分析の手順

調査対象国

本調査では、米国、スウェーデン、ドイツ、韓国の4か国を訪問し、地方の大学を中心に成果を上げている女性研究者活動支援の優れた取組についてデータ収集・分析を行います。

期待される効果

本事業を行うことによって以下の成果が期待されます。

  1. 海外の優れた取組について、実施スタッフから収集した現場レベルの生きた情報が整理・共有される
  2. 「地方大学における理工系女性研究者が働きやすく働きがいのある研究環境づくりのための政策提言書(仮)」 が作成される
  3. フォーラムやシンポジウムを通して教育・研究機関、自治体、企業、メディアに広く情報発信し、地域社会の意識啓発が進む
  4. 政策提言書を実践することにより、連携機関における女性研究者の採用割合と上位職割合の増加が期待される
  5. 「第6期科学技術・イノベーション基本計画」「第5次男女共同参画基本計画」の目標達成へ向けて、地方大学における体制強化が推進される

提言書の構成案

本事業で作成する提言書は以下のような構成です。

「地方大学における理工系女性研究者が働きやすく働きがいのある研究環境づくりのための政策提言書 」 (案)

第1章 本申請事業の背景、 目的、 方法

第2章 地方大学における理工系女性研究者が働きやすく働きがいのある研究環境づくりの意義

第3章 米国、スウェーデン、ドイツ、 韓国における取組の成果と課題

第4章 提言

提言1 女性研究者がアクセスしやすく柔軟な公募方法と雇用条件

提言2 公正さを重視した評価制度のあり方

提言3 女性研究者に対するメンタリング及びネットワークづくり支援

提言4 提言 1~3実装のための地域との連携のあり方

提言5 提言 1~3実装のための無意識の偏見への対応方法

提言6 提言 1~3実装のためのDX活用方法

調査分析の進捗

お問い合わせ

Tel

082-424-7616(直通)

Address
〒739-8524 広島県東広島市鏡山 1-1-1 総合校舎K3-K402(旧教育学研究科K棟4階 )

広島大学ダイバーシティ調査分析タスクフォース事務局

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