Activity
号令に時間がかかる教室in広島を開催しました
開催日:
日時
2024年8月10日(土)
12:20〜、13:30〜、14:40〜
場所
教育学部 K棟114(広島大学 東広島キャンパス)
参加者
52名
主催
ウェルビーイング推進室
実施目的と概要
吃音がある教員志望の学生が安心できる環境で模擬授業を行うことで、自信をつけるとともに、吃音について知らない生徒役の参加者に、吃音への理解を深めてもらう。
レポート
頭に言葉が浮かんでも滑らかに発話できず、音や音節、言葉が途切れたり繰り返されたりする発話障害である「吃音」。その原因はまだ解明されていませんが、言語処理や運動制御の調整に関わる脳内の神経機能の問題という指摘もあります。
吃音がある人の自信を支え、周囲の理解を促進するため、全国で活動を行っている東京在住の吃音当事者・奥村安莉沙さんと連携し、本学でも「号令に時間のかかる教室」を開講しました。
教壇に立ったのは、本学教育学部3年生で国語教師を目指している安藤結唯さんです。自己紹介に続き、吃音について講義を行いました。吃音は100人に1人程度の割合で見られ、言葉の繰り返し、引き伸ばし、詰まりといった症状が特徴です。一般的に、周囲は「落ち着いて」など話し方のアドバイスをしたり、不安そうな表情でプレッシャーを与えたりせず、話の内容に集中して聞く姿勢が望ましいとされています。これに加え安藤さんは「吃音当事者の思いは人それぞれであり、その人に合ったサポートが大切です」と語りました。
講義では、吃音について意見を交換するグループワークも取り入れました。生徒役として参加した学生からは、「吃音について理解を深めることで、、当事者の気持ちに寄り添った対応ができるようになりたい」といった声が寄せられ、吃音に対する理解と共感を深める貴重な機会となりました。