広島大学
ダイバーシティ&インクルージョン推進機構
The Institute for Diversity & Inclusion, Hiroshima University

Information

HU D&I ニュース vol.1

今月から、月に1回程度、D&I推進機構や広大のD&Iに関わるニュースを発信します。

今回は、ダイバーシティー研究センターと、ウェルビーイング推進室、マネジメント部門の近況です。

ダイバーシティ研究センター 櫻井先生より

3月6日、持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点主催のシンポジウム”The people behind the science forum:Thriving across cultures”にパネリストとして登壇しました。キラルノット拠点は、本学がホストを務める拠点で、令和4年度文部科学省「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択された、数学、物理学、化学、生物学、材料科学など複数の分野の知見を融合した研究を通し、地球規模課題の解決をめざす学際的な研究拠点です。多文化理解のための本シンポジウムは、登壇者らが海外での学生生活や仕事の経験、文化や言語の壁の乗り越え方などをフロアと共有し、参加者の今後の研究生活に役立ててもらう、ということが目的でした。こちらからもメキシコ・アメリカ・フランスなど、これまでの異なる文化圏での学生生活や勤務経験、そして研究についての体験を共有しました。

広島大学総合科学部3年・古川翔琉さん、世界一周コンテストで優勝!

総合科学部総合科学科3年で、2023年8月に当機構が開催した「号令に時間がかかる教室」(詳細はこちら)に参加してくださった古川翔琉(ふるかわ かける)さんが、2月17日に開催された「世界一周コンテストDREAM」ファイナルで優勝されました。

株式会社TABIPPOが2010年から毎年主催、旅を通じた自己探求や社会貢献を目的としたプレゼンテーション大会で、古川さんは、自身の吃音をテーマに掲げ、熱意あるスピーチで聴衆の心を動かしました。

大学での学びから、吃音を持つ当事者としての課題や可能性について発信することの意義と研究や社会貢献への意識をさらに高められ、今回、自身の経験を共有し、多様な学びの場の重要性を発信してくださいました。 プレゼンテーションの様子はこちらからご覧いただけます。

世界一周コンテストDREAM優勝プレゼン

今後は、卒業論文で吃音の研究を進め、海外の大学院でSpeech Pathology(言語病理学)を学ぶことを目指されるそうです。言語による吃音の違いを研究し、吃音当事者への支援の可能性を広げることを計画されています。

Hirodai Mapsスタートアップチャレンジ最優秀賞受賞

大学院統合生命科学研究科生物工学プログラムの池田有之介さんと総合科学部総合科学科の松田瀬菜さんが、「Hirodai Maps」を開発しています。「Hirodai Maps」は目的地へのルート表示ができる地図アプリで、在学生、教員、職員、将来の入学生、地域の人、そして来訪者を含む「誰一人取り残さない」ために、将来的に障害がある方にとって最適なルートを提示するといったアクセシビリティに貢献する機能を付与する計画です。(現状では東広島(メイン)キャンパスが対象。)当機構は、このアプリの学内での運用などを支援してきました。

この「Hirodai Maps」が、昨年度の「ひろしま好きじゃけんコンソーシアム」スタートアップチャレンジ最優秀賞に選ばれました。(ひろしま好きじゃけんコンソーシアムは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、社会や企業の課題を解決するために。企業ニーズと大学研究成果とのマッチングや、企業や自治体等との協働による人材育成又は人材交流の促進を迅速かつ効果的に実施するためのプラットフォームです。)

新学期が始まり、まだ広大に不慣れな新入生の方も多いのではないでしょうか。キャンパス間の移動や食堂の営業時間、バスの時刻が調べられる「Hirodai Maps」を、是非キャンパスライフに役立ててみてください。

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